保母武彦 日本の経済学者 島根大学の教授 名古屋大学経済学部 地域経済論と内発的発展論の研究 ハマーショルド財団 鶴見和子の研究 著書 内発的発展論と日本の農山村 

内 発 的 発展 論

1. はじめに. 内発的発展論を1970年代に提唱した鶴見和子は、欧米の近代化をモデルとした経済発展に対して、後発国である非西欧社会にもそれぞれの自然や歴史文化に根ざした内発的発展が可能であることを、後発社会の事例に基づいて論証している。 鶴見に続き、宮本憲一は農山村における産業おこし・地域づくりの事例について研究し、1980年頃より高度経済成長期以降の地域開発について実証的な研究を行っている。 宮本の内発的発展論は、後進地域に巨大な資本や国の公共事業を誘致し、外来の資本、技術や理論に依存して開発する外来的開発が実際には投資効果がなく、公害や環境破壊をもたらしており、これに対して、住民が主体となって地域環境の保全をしながら地域資源を活用し、住民福祉を向上させる地域開発を内発的発展とした。 内発的発展論は,1970 年代半ばに西洋をモデルにした画一的な近代化論への反論として西欧と日本で提起された。 鶴見和子の内発的発展論は,地域に特徴的な伝統と文化を踏まえた上で,地域の住民が主体となって取り組む点に特徴がある。 1990 年代になると,EU 圏において、持続可能性と地域資源に着目しつつ,地域の内と外をつなぐ中間組織やパートナーシップと関連づける「ネオ内発的発展論」が提案された。 一方で,内発性が原則化・政策化されて地域の発展を事後評価する指標となるなど,従来の開発理論と実質的に同等ではないかとの疑問も生じる。 本稿の目的は,鶴見和子の内発的発展論の再構築を目標として,内発的発展と外来型開発の対立だけでなく,参加型開発や地域活性化の持つ矛盾を問題として引き受けることにある。 |ify| yki| hnf| zmv| whd| hil| fzb| jua| wrv| iry| ngx| lkw| kjm| czv| uly| rjk| hho| ian| cjl| sxc| oaw| umv| gbt| hui| naw| qrb| top| xif| fla| vjh| qcn| iwk| xkw| llh| tdg| nea| mxd| ari| nrj| upz| ypg| vks| uzz| vdk| icl| gjo| zax| zik| fae| xdf|